防犯カメラをtailscaleで遠隔監視


遠隔地の防犯カメラのためにtp-link tapo TC82kitを購入しました。ソーラーパネル付きの充電池内蔵カメラです。c410と同一モデルです。
typeCのソーラーパネルがついています。試しにスマートフォンをつないでみると充電できることを確認しました。
このシリーズは性能の割に安く売られていますが、遠隔で確認するためのtapocareのクラウド課金を誘導されます。
クラウド課金をせず、VPN、tailscaleで遠隔監視します。
光回線の自宅と5GSIMルーターの拠点間をopenwrtのtailscaleでつないでいます。遠隔地のルーターはL12でsimはpovoを使用し、同じサブネットにopenwrtのWSR-2533DHP3のルーターを設置しました。tailscaleのaccept-routesで拠点間のみtailscale入れるだけで配下の端末はtailscale入れなくても同じLAN内にいるかのようにアクセスできます。L12の自動再起動時にtailscaleがWANを見失い、アクセス不可になったのでcronに定期的にtailscaleを30分ごとに再起動させました。
luciからscheduled tasks
*/30 * * * * sleep 70 && service tailscale restart
安定してからは一日一回に変えました。
firewall にconfig ruleを追加しないとrelayD接続となって速度が遅くなることがわかりました。
/etc/config/firewall
config rule
option src '*'
option target 'ACCEPT'
option proto 'udp'
option name 'Allow-Tailscale'
option dest_port '41641'
付属のソーラーパネルは小さいですが発電効率が良く、晴れの日はほぼ100%を維持していて。雨の日でも95%以下にはなりません。
電力が有り余っているので、付属のソーラーパネルを一度モバイルバッテリーに充電してc210とTC82kitの2台のカメラに給電して動作させてみました。
10000mahモバイルバッテリー単体では充電給電を同時に行えなかったのでで2つ並列に接続すると問題なく動作しました。
C210はUSB5vを昇圧して9VにするDCのケーブル(5.5mmx2.1mm)のケーブルが使えましたが、昇圧なしの5vタイプでも一応使えてファームアップも成功しましたが失敗しても自己責任でお願いします。
TC82は画質が2kと360pがあり、povo低速モード128kbpsだと360pモードで5秒間隔の紙芝居で見れます。
c210は画質が2k 1080p 720pがあり、povo低速モード128kbpsだと720pで辛うじて静止画でみれます。
遠隔では同体検知のスクリーンショットと静止画さえ見れればよいという割り切った使い方ではpovo128kbpsでも使えないことはありませんでした。一日に同体検知10件分をダウンロードして確認するという使い方では一日100MB以内に収まり、月3GBで足りるので990円プランで運用しています。
携帯アプリは使いやすく同体検知機能は優れていて低消費電力とメリットも多いtapoですが、防犯カメラとしての信頼性は劣ります。
24時間録画できないという致命的な問題があります。動体検知した時だけ録画する仕様となっています。どんなにシビアに設定しても同体検知漏れは1日に何回もありました。全てを検知して録画することは不可能です。またデータはカメラ内部に保存されているのでカメラを盗まれた場合、tapocareでクラウドに保存していないと後から確認することはできません。
tapoアプリの連続視聴は5分までで5分ごとに画面をタップしなければなりません。また自宅でTVにcastした場合も5分で切断されます。
自宅はNVRとカメラで24時間録画していて信頼性はありますが、遠隔の携帯アプリはtapoアプリより使いにくく、消費電力は多いです。 NVRは常時15w、カメラ1台につき5w消費していました。
自宅では使いたいとは思いませんが、低消費電力、監視コスト低減を考えると、そこまで信頼性を求めないような場所での防犯用にtapoは有用だと思います。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません